1908年に創立者「Markus M Converse(マーキスMコンバース)」氏が、生活拠点としていたアメリカ/マサチューセッツ州モールデンの特徴的な「地域性」に着目し、降雪量の多い深い森や湿地帯が続く劣悪な環境下でも作業を行う事が出来るラバーシューズを製造した事から歴史をスタートさせた「Converse(コンバース)」。
創立110周年を超えた現在もストリートシーンやサブカルチャーを牽引するインフルエンサーからリアルユーザーに至るまでカテゴライズされた枠の中に収まる事無く、多種多様な足元のマスターピースをクリエイトし続けています。
現在でも「All Star(オールスター)」や「One Star(ワンスター)」と言った名作がアップデートを繰り返しながら継続され、2012年には「mita sneakers(ミタスニーカーズ)」が提案する「All Star TYO Custom Made HI(オールスタートウキョウカスタムメイドハイ)」や、2014年には「mita sneakers」のクリエイティブディレクター「Shigeyuki Kunii(国井 栄之)」がスタートアップに参画した「TimeLine(タイムライン)」が始動する等、様々な進化を遂げながらそのフィロソフィは現在も継承されています。
そんな「Converse」のスニーカー史に名を馳せた数ある名作の中でも1917年に誕生し、ブランドフィロソフィを受け継ぎながら新たな価値を示し続ける傑作「All Star」。
当時「アンクル(踝)」を保護する為のクッションとして採用された「アンクルパッチ」を始め、そのシンプルなルックス秘められた「機能性」によって多くのバスケットボールプレイヤーが愛用し、現在ではタウンユースの定番として不動の人気を誇る同ブランドの代名詞。
本国のアメリカでは「All Star」の開発提案に携わったバスケットボールプレイヤー「Chuck Taylor(チャックテイラー)」氏のネーミングで呼ばれています。
また彼はその普及活動の功績を称えられ、1946年以降には「アンクルパッチ」に自身の名が刻印される等、この名作を語る上で欠かす事の出来ない重要人物です。
更に近年ではファッションブランドとのコラボレーションを始め、1960年代に使用されていた「三ツ星ヒールラベル」や「Vibram(ビブラム)」社製の「アウトソール」を採用しハイスペックに昇華された「Converse Addict(コンバースアディクト)」シリーズを展開する等、更なる広がりを魅せながらmade in U.S.A.(メイドインUSA)等のデッドストックはコアなヴィンテージファンやファッションフリークからの絶大な支持を維持しています。
そんな数々の逸話を持つ名品をMade in Japan(メイドインジャパン)で再構築させた「Suede All Star J(スウェードオールスタージャパン)」からシーズナルカラーがリリース。
今作のシーズナルカラーは「ホワイト」をベースに「アッパー」マテリアルには風合いに優れた「スウェード」を採用しながら、光沢のある「ハトメ」や「艶出し加工」を施した「オフホワイト」の「フォクシングテープ」そして8ミリ幅の風合いのある「コットンシューレース」を採用する等、ヘリテージモデルに対するmade in Japanならではの拘りを凝縮。
また「アウトソール」には「耐磨耗性」を強化したリニューアルスペックとなっており「屈曲性」や「グリップ性」を高める事で履き心地を向上させつつ「スリット(切れ目)」のエッジを際立たせる等、実生活には必要の無いオーバースペックでは無く、様々なライフスタイルにフィットすべく、徹底的に追求された実用的な「機能性」を組み込む事で、タウンユースに於いてそのポテンシャルを実感する事が出来ます。
更に「インソール」と「ヒールパッチ」には、日本製である事の証明にMade in Japanの刻印が加えられ「シューズボックス」までもが新たなデザインを採用する等、既存のモデルとは一線を画した拘りを感じさせる魅力的な仕上がりとなっています。
2017年に100周年を経過し、現在に至るまで多くのカラーリングやマテリアル仕様を世に送り出し、シンプルなデザインながらもその圧倒的な存在感で世界中のファンを魅了し続けている不朽の名作「All Star」。
フィロソフィを反映したヘリテージモデルに現代の息吹を吹き込み、懐古主義では無く温故知新としてのアプローチを示した今作をこの機会に堪能して見ては如何でしょうか。